以下余談

今回は(あるいは今回も)とりとめもないというか、スパッと落ちがついた感じじゃないんですわ、全般的に。
前に出した「出る・出ないリスト」、これも実は関連してるんですけど、おいらはいわゆる憑依芸系で、基本的に自分で動いてるメンバーだけ出てきていただく形をとることが多いんです。
ですからやってることはどちらかというと脚本ってより編集ですわね。


要は彼ら彼女たちはそれぞれ独自のロジックで行動しているんです。もちろん原作にないシチュエーションとかセリフで回している以上多分においらのノイズも入るわけですが、そこはまあ、毎度微調整ですわ。
お嬢とか姫君、昔やったのではロボ子さんとかは独自の論理回路が強力なので毎回自分で何かしらするんです。とっかかりをちょっと打てば響くみたいな。
逆にツッコミに回る遠野兄妹とかチローくんとかは受動的。でもチローくんはフラフラしてるようで一貫してセイバーをお人形扱いすることをやめないリアリストというか変に頑固ものですかね。いや実際お人形なんですが。


もっと言うと、姫君には「人間のルール知ったことじゃない・でも情報は虚心に受け入れる・しかし一度壊れているので情報の処理はどこか変」というロジックがあって、それに則って行動しているわけです。だから自分ではおかしいことを言っている・しているって意識は全然ないと。
今回もまた姫君が自分は真面目だと力説していや不真面目だとつっこまれるんですが、彼女はいたって真面目なんです。顔は確かに真面目じゃないんですが。だから顔を真面目にしたら多分違ったBGMが流れると思いますよ。怖いめの。
古いのではロボ子さんもそれで、発言の一つ一つをとってみれば実はそれほどおかしなことは言ってないと思うんです。本ロボットなりに一生懸命というか真面目に返してはいるんですが、何か足りなかったり出すシチュエーションが不適切だったりするだけで。
まあ異文化間の摩擦、あるいはエゴとエゴの衝突ですか。UAで兄貴が持ってかれそうになってるのに麻雀やって味方同士で足引っ張り合うとかムチャクチャですわ。だからあれはそれぞれの微妙な行動より、大枠自体がそもそも笑いどころみたいなもので。
あるいは夏本まで半ばハブられていた桜、彼女は自分に期待されているロールを先読みして忠実に演技してしまうので話を振ってもあまりおかしなことにならなかったんです。まあそうだろうね、みたいな。
だから好き嫌いというより「何かしたいことある?ない。じゃあ欠席で」みたいな感じだったんですが、hollowで我を前に出してきたのをおいらが最近になってやっと理解して、今回微妙に出番が増えたような次第で。


こんな感じでおいらの読みが足らないとかで割と素直に原作通りやっちゃう方、そういう方には中途半端な形で出てもらうよりできる限りスパッと欠席していただくわけです。だから毎回一部のいちびりがレギュラーみたいに出てくるんです。
いや、強烈に原作にないキャラをつけてガッと押していけばたぶん1回はできると思うんですよ。
ただ伝染病とかでもそうですけど、出だしのインパクトがきついのは目立つ分サッと対策されたり耐性ができたりして案外続かないじゃないですか。
同じように一発ギャグをかまして退場ってのも、ドカンといく反面それまでの流れを断ち切っちゃう分使いどころが難しいと。下手したら前後グダグダですからね。
いや、おいらもたまにはやりますよ。最近じゃ瀬尾さんとかバーサーカーとか。やってるやん。
強めのスパイスみたいな方々ですから実際の出番はさほど多くなかったと思いますが。


まあ言ってみれば内なるキャラのだべりの書き起こしですわね、毎回。
そんな仕様なので別段とりとめやオチがなくてもしょうがないのですよ、ええ。
とまあ、これもとりとめなく開き直って終わるわけですが。